技術士（建設部門）のメリット

技術士（建設部門）を取得することで得られるメリットは？

専門性の高い仕事・役職を任せてもらえる

技術士（建設部門）は専門資格であり、高度な知識や実務経験があると客観的に示すことのできるものです。言い換えれば、技術士（建設部門）を取得している人は相応のスキルや経験を有していると信頼してもらいやすくなります。

そのため、例えば自社で大きなプロジェクトが計画されている、企業として有能な高度人材を求めているといった場合に、建築建設分野の専門家として重要なポストを任されたり、転職時に有利な条件や役職で採用されたりしやすいという点が重要です。

また複数の企業や団体が協働して実現を目指すような大規模事業の場合でも、技術士（建設部門）を取得していれば初対面の相手からもスペシャリストや全体のリーダーとして信任されやすくなる上、収入面でも期待できることはメリットです。

そのためスキルアップやキャリアアップを目指す人にとってはとても価値のある資格といえるでしょう。

公共事業の入札で有利になることも

大規模な公共事業では技術士（建設部門）の有無が入札条件として採用されたり、評価方式の入札において技術士（建設部門）の存在が高評価を獲得するポイントになったりすることも少なくありません。

当然ながら、そのような入札ではそもそも技術士（建設部門）がいなければ落札することも難しくなるため、技術士（建設部門）の存在が入札で勝つ決め手になることもあるでしょう。また事業実績は次の入札において有利に働きやすいといった好循環を生み出します。

交流機会・人脈づくりのチャンスが増える

技術士（建設部門）は社会的にも業界的にも建設分野のスペシャリストとして、公的かつ客観的に実力をアピールできる資格です。そのため、互いに初めて会う相手であっても技術士（建設部門）の資格取得者であると分かれば、それだけで少なくとも建設のプロとして信頼や信用を獲得しやすくなります。

これにより多くの人と会話や交流がスムーズになり、また人のつながりが増えればコネクションの拡大にもつなげていくことが可能です。加えて、新しい企画や計画で技術士（建設部門）が必要になった際、推薦されるといったチャンスも増えるでしょう。

資格手当や昇給などが期待できる

優れたスキルや経験を示して相応の立場で専門的な仕事や役目を任せられれば、必然的に収入面でも増大を期待できます。また、単純に技術士（建設部門）を取得しているだけで資格手当をもらえて収入増となる場合もあるでしょう。

さらに昇給や出世についても、人事評価として技術士（建設部門）の資格を取得していることは好意的な結果を生みやすく、スムーズなキャリアアップを実現できる可能性が高まります。

実務経験や実績を増やすには時間が必要ですが、技術士（建設部門）はそれ単体で実績になるため、結果としてコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスに優れることはメリットです。

転職・独立の際に役立つ

自らの経歴や履歴書に「技術士（建設部門）」という文言を入れられるため、独立して起業したり他の会社へ転職したりといったプランの実現も目指しやすくなります。

特に起業したばかりの際は業界内で知名度が低く、いきなり仕事を請け負えない場合もあるでしょう。しかし、技術士（建設部門）の資格が社会的な信用を担保してくれるため、独立しやすくなることがポイントです。

また転職時にも高度人材として認められ、無資格による転職よりも有利な条件の雇用を期待しやすくなります。加えて新しい職場や会社でプロとして受け入れられやすくなる点も重要です。

ほかの資格取得時に有利になる

技術士（建設部門）はそれ単体で高度な専門資格ですが、同時に他の国家資格などを取得する際に有利条件として利用できることも見逃せません。

例えば労働安全コンサルタントや労働衛生コンサルタント、作業環境測定士といった資格については、技術士（建設部門）を持っていることで受験資格を得られます。また弁理士や施工管理技士、地すべり防止工事士といった資格に関しては試験の一部を免除されるといったメリットもあります。

技術士（建設部門）はそれだけでキャリアアップへつながる上、さらなるキャリアアップの足がかりとして有効なこともメリットです。

自己研鑽としての取得も一つの手

現代は働き方の多様化も進んでおり、必ずしも出世や昇給を重視しないという人もいるでしょう。しかし技術者として長く働き受験資格を満たす人であれば、自らの技術や知識のブラッシュアップを目指すために資格取得を目指すこともおすすめです。

仮に今すぐ働き方を変える気がなくとも、資格取得は色々なチャンスや可能性を広げるため、自己研鑽や未来における将来像の実現に向けて取得を目指す価値はあります。