技術士建設部門における女性の現状
昨今、女性の社会進出が叫ばれています。この傾向は技術士建設部門も例外ではありません。そこでこちらの記事では、技術士資格における女性の割合や技術士建築部門の資格を女性が取得するメリット、また女性技術士の年収などについてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
技術士資格における女性の割合は?
公益社団法人日本技術士会が発表しているデータによると、技術士登録者数のうち女性の割合は下記の通りとなっています。
- 令和4年度末(2023年3月):総数99,204名、うち女性2,418名(2.44%)
- 令和3年度末(2022年3月):総数97,251名、うち女性2,206名(2.27%)
- 令和2年度末(2021年3月):総数95,072名、うち女性2,008名(2.11%)
- 令和元年度末(2020年3月):総数94,118名、うち女性1,904名(2.02%)
令和4年度末における技術士登録者数のうち、女性の割合はわずか2.44%となっています。ただし、年ごとの推移で見ると、少しずつ増加傾向にあることがわかります。
上記のうち建設部門に限ってデータを見てみると、令和4年度末(2023年3月)時点で登録者の総数が54,861名、女性の登録者は1,437名となっており、2.62%の割合となっています。ちなみに令和3年度末の場合の割合は2.43%となっているため、建築部門における女性技術士の数も少しずつではありますが増加傾向にあるといえるでしょう。
参照元:公益社団法人日本技術士協会(https://www.engineer.or.jp/c_cmt/danjyo/topics/002/attached/attach_2323_2.pdf)
女性が技術士建設部門資格を取得するメリット
自分の能力を証明できる
技術士資格の取得によって、周りに自分の能力を証明できるといった点が大きなメリットといえます。例えば、周りに自分の意見を伝えやすくなることや、打ち合わせなどを行う場合に外部の人にも「技術担当者」として認識してもらいやすくなるといった面があります。
様々な分野の技術士と交流できる
建築部門の技術士のみではなく、技術士会などにより多くの分野の技術士と知り合えるといったメリットがあります。また、技術士であることが会話のきっかけとなるといった面もあります。
女性技術士の年収はどのくらい?
厚生労働省により発表されている「賃金構造基本統計調査(2019年)」のデータを参照すると、技術士の平均年収は下記の通りとなっています。
- 全体:666万9300円
- 男性:673万3800円
- 女性:573万2200円
ちなみにこの「賃金構造基本統計調査(2019年)」において、職種全体(128種)の女性の平均年収を算出した場合、およそ373万円となっており、技術士は12番目に高い年収となっています。もちろん企業によって収入は変動しますが、このデータから考える限りでは、女性技術士の年収は他の職種と比較すると高めの傾向があるといえるでしょう。
参照元:厚生労働省 賃金高層基本統計調査(2019)(https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003084610)
女性が技術士資格を取得するための支援
NPO法人「女性技術士の会」は、社団法人日本技術士会との連携で、JABEE(日本技術者教育認定機構)課程に在籍している女子学生や女性修習技術者(技術士補の有資格者)に対する支援を行っています。懇話会「技術サロン」の開催や大学への出前説明会などを年に4~5回開催し、女性技術士のロールモデルや技術系職業を紹介する取り組みです。
また、日本技術士会による「男女共同参画推進委員会」では、女性技術者に対し、技術士取得を推進するための広報活動に注力。女性がキャリアを積む上で、技術士資格が役立つことの理解や魅力を広めています。
技術士建設部門は女性にもおすすめできる資格
ここまで、女性技術士の割合や技術士建設部門資格を取得するメリット、また女性技術士の年収などについて紹介してきました。女性技術士の割合も近年では徐々に増加している傾向もありますし、年収面から考えてもぜひ女性も挑戦したい資格であるといえるでしょう。
全国に拠点を拡大し続けている
建設総合コンサルタント
静岡県浜松市に本社を置く株式会社フジヤマは、コンサルタント分野をはじめ、国土基盤(測量・調査)、空間情報(地理情報)といった3つの部門で構成されている建設総合コンサルタントです。国や自治体における建設コンサルタントの幅広い事業領域をワンストップで提供。地元はもとより、全国に拠点を拡大、成長し続けている企業です。
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