技術士資格を輝かせる!
建設コンサルタントなび「やりがい事典」
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目次
Challenging Job!

農業土木(農業農村工学)

農業土木とはどのような仕事か

農業土木とは、農業生産基盤を整備する技術を意味するもので、農業土木事業は一般的に民間ではなく公的事業が主となります。農業生産基盤を整備することによって、農業による土地や労働の生産性の向上を図るといった目的があり、以下にピックアップした農地区画整理や各種関連施設、さらには環境保全なども含めた多様な事業分野があります。

建設コンサルタントは調査・計画・設計に携わることになりますが、技術的にも幅広い分野でのスキルの獲得が必要。複合的なコンサルティング機能を集約できる総合建設コンサルタント会社でないと、ニーズに応える対応も難しいといえるでしょう。

農地区画整理、ほ場整備

農地とは、農地法によって「耕作の目的に供される土地」と定められています。登記簿上の地目としての田畑という意味ではなく、休耕地や不耕作地も含めた耕作のための土地ということです。

こうした農地の区画整理でポイントとなるのが、日本では比較的小規模な農地を個々の農家が所有しているケースや、複数の集落にわたって農地を分散所有しているケースも少なくないこと。農地の区画整理は集約や集積、改良などを行うものですが、容易に整理できないケースもあり、精緻な実態把握をすることが、建設コンサルタントの業務スタートにもなります。

農場とほ場の違いとは

農業に関連する場所を表す用語には、農場とほ場もあります。
農場は、農地だけでなく倉庫や住居、関連施設や土地全体も含めた土地といった意味で使われ、ほ場はその一部。田圃(たんぼ)の「ぼ」を意味する用語であり、水田や畑などの総称です。

ほ場整備という事業は、耕作地だけでなく農道や用排水路なども含めた調査・計画・設計となります。

かんがい排水施設、農道、ため池に関する業務

かんがい排水施設とは、農業用パイプラインや排水機場、樋門・樋管など。農業にとって水は成否を大きく左右するものであり、周辺地域の水資源をムダなく有効活用する必要があります。

ため池の整備事業では、耐震調査や耐震設計を含めた対応を建設コンサルタントに求められるなど、農業土木でも地震対策を強化する流れはあるようです。 このように、農業土木に関連する事業は、道路や河川などに関連する技術も含めた総合力に優れる建設コンサルタントが求められるわけです。

農業の将来構想、農村環境の保全

農業土木分野で、建設コンサルタントが対応するのは具体的な工事に直結する施策だけではありません。農村におけるまちづくりという意味では、より上流工程ともいえる農業の将来構想も手掛けています。人口減少や過疎化など、特定の地域単位では容易に解決できない社会課題もあり時代背景を踏まえて、農村の将来ビジョンを描くためのサポートも、建設コンサルタントにとって大切なミッションです。

また、農業の持続可能性や農村環境の保全など、SDGsへの取り組みともいえる分野で、調査・計画を行うこともあります。

取材協力企業・フジヤマが行っている農業土木とは

建設総合コンサルタントのフジヤマは、様々な農業土木事業に対応していますが、代表的な事例は以下のとおりです。

農地区画整理、ほ場整備の調査、計画、設計

農地区画整理
引用元:フジヤマ公式サイト(静岡市矢部地区農業造成全景)
https://www.con-fujiyama.com/business/consultant/urban-area-creation/#agricultural-civilengineering

フジヤマは、農業土木分野の事業で総合的な対応ができる建設コンサルタント。不定形や狭小な農地が多い農用地区域を中心に、労働生産性や農村環境条件の改善を目的とした事業を、発注者(県や市)、土地改良区(耕作者などで構成される組合組織)とともに手掛けてきた実績があります。

農地区画整理から用・排水路や土層改良、農道まで総合的に設計を担当。大型農業機械を活用するなど、目的を達成するための効率的な取り組みをサポートしています。 また、地下水位制御システムの導入や水管理装置のICT活用などの調査・計画・設計にも対応。農業の労働効率改善に寄与しています。

ため池の耐震調査、計画、設計

農業調整池
引用元:フジヤマ公式サイト(富士市江尾江川農業調整池)
https://www.con-fujiyama.com/business/consultant/urban-area-creation/#agricultural-civilengineering

集中豪雨や大規模地震への対策の一環として、フジヤマではため池の耐震調査や設計に対応。調査内容は、地震関連と豪雨関連に大別され、現地調査・地質調査・環境調査・耐震計算・流量計算など多様な調査活動が求められます。

こうしたハード対策と合わせて、フジヤマではため池ハザードマップ作成といったソフト対策にも対応。地域防災に寄与しています。

フジヤマ 現場の技術者から

現場の技術者から

農業土木は、一般土木(建設)と異なる分野に整理されますが、要求される技術力の本質は、共通するところであり分断されるものではありません。

最も魅力的なところは、農道や用排水路、農地区画整理などの幅広い分野の設計に携われることから、総合的な技術力を身に着けることができることです。また、地元説明会に参加し、農業者の声に耳を傾け、これを設計に反映する難しさも逆の意味で、とてもやりがいを感じています。

農業は国の礎であり、また気候変動や国際情勢が変化する昨今、農業農村工学は恒久的に必要とされる分野です。ぜひ興味をもって、探索してみてください。

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全国に拠点を拡大し続けている
建設総合コンサルタント

静岡県浜松市に本社を置く株式会社フジヤマは、コンサルタント分野をはじめ、国土基盤(測量・調査)、空間情報(地理情報)といった3つの部門で構成されている建設総合コンサルタントです。国や自治体における建設コンサルタントの幅広い事業領域をワンストップで提供。地元はもとより、全国に拠点を拡大、成長し続けている企業です。

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