技術士(建設部門)の仕事はブラック?
技術士(建設部門)の仕事
技術士(建設部門)は建設コンサルタントとして公共事業に携わり、土木工事や上下水道工事などに関して計画や設計、分析・評価といった業務を担当することが主となります。しかし実際に業務を見ていくと、原価管理や安全管理、品質管理など様々な項目へ目を配らなければならず、工程管理や進捗管理にも責任を負わなければなりません。
なぜブラックといわれるのか
コスト管理と社会情勢への対応
技術士建設部門の業務の1つに原価管理やコスト管理といった予算に関連する仕事がありますが、公共事業ではそもそも事前に予算を見積もって計画を立案してから、施行が完了するまで長期にわたることも多く、その間に国際情勢の変化や最低賃金の見直しなどで資材の原価が高騰したり人件費が増額されたりといったケースも少なくありません。
そのような場合、状況に応じて適宜コストの見直しを行わなければならず、また発注者へ説明するための合理的な根拠や資料などを用意することも必要になります。そのため当初の計画や予定にはない業務が突発的に発生する恐れがあるでしょう。
安全管理の徹底と作業員への意識啓蒙
技術士建設部門は工事現場の安全管理についても意識を配らなければなりません。適切な労働環境や作業環境を整備し、法的リスクや健康的リスクといった諸問題も考慮した上で安全な作業プランを策定することが必要です。
また、たとえ技術士建設部門だけが安全管理を強化しようとしても、実際に現場で作業へ従事する人々の意識が低いままでは労働災害を防ぐことは困難です。そのため安全管理についての意識共有や啓蒙にも気を配り、コミュニケーションを図りながらきちんと全員で一致団結して安全管理に取り組める環境を整えていかなければなりません。
資材の品質や工事作業の品質についても把握する
適切なコスト管理により必要な資材や部材の選定を行ったとして、納品・納入された資材や部材が正しく工事の目的や条件に適合しているかは常にチェックする必要があります。特に海外から安価な資材や建材を輸入しているような場合、カタログ上のパフォーマンスと実際の製品の性能に差違があるといった恐れもあり、問題のある材料をそのまま使用しては結果的に建設物の品質低下や事故リスクの増大につながります。
工期に合わせた進捗管理・スケジュール管理
公共事業では工期が定められており、その範囲内で工程を完了するためには進捗管理も重要です。しかし工事スケジュールは天候や自然災害、その他様々なトラブルで影響を受けるため、工事の遅れが生じた際には適宜リスケを行って工期内に作業を終えられるようコストや安全にも配慮しながら調整していくことが求められます。
負担を感じやすい職場・職種は?
規模の大きな公共事業でありながら予算が限られており、十分な技術士建設部門や作業員が足りていない環境では、個々の人員に対する負担も増大しがちです。また従業員や作業員のコミュニケーションが行われておらず、意識共有や指示への理解といった面で不安がある場合、結果として技術士建設部門の業務負担が増えていくでしょう。
その他にも法律やルールに対してコンプライアンスを考えられない現場では、深刻な事故や労働災害が発生するリスクも高まります。
技術士建設部門は責任の大きな仕事であるからこそ、現代のニーズに合わせて労働環境や職場環境の土台が適正化されていない場合、負担や不安を感じやすくなってしまいます。
技術士(建設部門)が良い環境で働くために
技術士建設部門として働きやすいホワイトな職場を見つけるためには、あらかじめ企業の姿勢や取り組みについて調べておくことが大切です。
例えば未経験者を積極的に採用して社内教育や人材研修などを実施している企業の場合、会社としてきちんと建設コンサルタントや施工管理といった業務にも配慮している可能性が高まります。また、当然ながらコンプライアンスを重視し法的リスクに対しての取り組み方などを明文化していることも重要です。
加えて、すでに働いている労働者に関して平均勤続年数の長い企業は従業員の満足度が高く働きやすい職場であると期待できます。逆に従業員が頻繁に離職しているような企業はブラック企業である恐れが強まるでしょう。
その他、ダイバーシティへの配慮や建設DX化への取り組みといった現代企業としての責任や社会的役割について高い意識を備えているかどうかも要チェックです。
基本的にブラックな職場は安全管理や品質管理に対する意識も低くなりがちなため、ホワイトな職場を探すことは結果的に自分のキャリアを守ることにつながります。
全国に拠点を拡大し続けている
建設総合コンサルタント
静岡県浜松市に本社を置く株式会社フジヤマは、コンサルタント分野をはじめ、国土基盤(測量・調査)、空間情報(地理情報)といった3つの部門で構成されている建設総合コンサルタントです。国や自治体における建設コンサルタントの幅広い事業領域をワンストップで提供。地元はもとより、全国に拠点を拡大、成長し続けている企業です。
株式会社フジヤマ 本社所在地 | 静岡県浜松市中区元城町216-19 |
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拠点 | 【支店】静岡、沼津、名古屋、豊橋、豊川、東京、福岡 【営業所】磐田、袋井、掛川、島田、藤枝、焼津、富士 横浜、相模原、多摩、埼玉、千葉、山梨、豊田、西尾、三重、岐阜、大阪、神戸、大分、宮崎 |
事業展開 | 都市計画、区画整理、補償調査、航空写真測量、地上測量、深浅測量、土木設計、造園設計、上下水道設計、建築設計、設計管理、地理情報システム、地質調査、環境アセスメント、他 |
連絡先 | 053-462-8800(総務部採用担当・田中) |