技術士と施工管理技士の違い

技術士と施工管理技士の役割の違い

技術士は「業界における技術指導や問題の是正などを行う専門家」であり、施工管理技士は「現場において全体の管理や監督指示などを行う専門家」です。

技術士は計画や設計、試験などの面において評価者や指導者としての役割を担っており、言い換えるなら登録されている技術部門において業界コンサルタントのような仕事となります。

一方、施工管理技士は実際の施工計画や施工図を作成したり、工程管理や安全管理を担ったり、またそれに応じて現場で作業員を監督・指示するといった現場責任者としての役割を求められることがポイントです。

そのため、技術士は業界全体を俯瞰的にチェックし、施工管理技士はそれぞれの現場で活躍する仕事となり、一般的に権威性の高さで見れば技術士の方が上となります。また必然的に資格としても技術士の方が上であり、技術士の取得者は施工管理技士の試験が一部免除されます。

資格試験の難易度の違い

技術士は技術士法にもとづいて定められている国家資格であり、施工管理技士は建設業法にもとづいて定められている国家資格です。

また技術士にはそれぞれ専門の技術部門が設けられており、登録部門においてのみ技術士を表示できます。一方、施工管理技士には1級と2級があり、単に施工管理技士と名乗るだけであれば2級資格取得者でも可能です。

資格取得の難易度や受験ハードルは技術士の方が高いとされ、技術士は技術系国家資格として最も権威性のある資格の1つです。

収入の違い

技術士と施工管理技士を収入面で比較した場合、まず個人差や所属先による違いが大きい点は無視できません。その上で、技術士（正社員）の平均年収はおよそ455万円であり、一方、施工管理技士は1級取得者でおよそ460万円、2級取得者でおよそ350万円以上といわれています。

そのため難易度で見れば技術士が高いものの、収入的には1級施工管理技士が高くなる場合もあるようです。

※参照元：日本建設情報センター｜技術士の年収は高い？仕事でできることや将来性、年収アップの方法まで徹底解説！（https://www.cic-ct.co.jp/column/gijyutushi-column/gijyutushi-column-column07/）

※参照元：日建学院｜1級建築施工管理技士の年収は？給料を上げるポイント紹介！（https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/sekoukanri/contents/const/03/index.aspx）